母の日には赤いカーネーションを贈るというのが
一般的な習慣だと思われます。
でも、何故母の日にカーネーションを贈るのでしょうか?
そして、白ではなく赤のカーネーションを贈ることに
何か意味があるのでしょうか?
そもそも母の日の由来とは?
そんな疑問について調べてみました。
母の日の由来とカーネーション
アメリカで南北戦争が行なわれていた頃
ウェストバージニア州にアン・ジャービスという女性がいました。
彼女は、敵味方関係なく負傷兵の衛生状態を改善する
という活動を行なっていたのです。
彼女は1905年に死亡していますが
その2年後の1907年5月12日に
娘のアンナ・ジャービスが亡き母を偲ぶ記念会を教会で開催しました。
その時にアンナ・ジャービスは
出席者全員に白いカーネーションを配りました。
白いカーネーションは母の愛した花だったからです。
これが「母の日」の起源とされています。
この出来事は全米に広がりました。
そして、1914年にアメリカでは5月の第2日曜日を
母の日に制定することとなります。
この母の日が日本に伝わったのは大正時代です。
その後母の日は徐々に全国に広まっていき
1949年頃から5月の第2日曜日を母の日とするようになりました。
白いカーネーションと赤いカーネーションの意味
アンナ・ジャービスは、亡き母の記念会で
白いカーネーションを配りました。
つまり、最初のカーネーションは白だったわけです。
当時は母にカーネーションを贈るのではなく
自分の胸に飾っていました。
母が故人の場合は白いカーネーションを
そして、母が健在である場合は
赤いカーネーションを飾っていたのです。
これが次第に母にカーネーションを贈るという
習慣に変わっていったわけです。
その後、赤いカーネーションを贈るのが定番になりますが
これは赤いカーネーションが
母性愛を象徴するものだからです。
ヨーロッパには、カーネーションという花は
十字架に架けられたキリストに対して
聖母マリアが流した涙から咲いたという伝承がありますからね。
現在ではカーネーションの色も多彩になっています。
そのため、赤いカーネーションにこだわらなくても良い
という考え方も広まっているようです。
母の日に贈るカーネーションの花言葉
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」ですが
その色によっても別の花言葉があります。
母の日にカーネーションを贈る際に
参考にしてみるのも良いでしょうね。
赤 「母への愛」
白 「純粋な愛」「私の愛は生きています」
ピンク 「女性の愛」「熱愛」「美しいしぐさ」
黄色 「軽蔑」
紫 「誇り」「気品」
黄色は「軽蔑」を表すということですので
ちょっと贈りにくくなってしまうかも知れませんね。
でも、こうした花言葉にこだわることなく
好みの色のカーネーションを贈っても良いと思いますよ。
黄色が好きだというお母さんも
たくさんいると思いますからね。