「たかきび」はアフリカ原産の雑穀であり、日本ではモロコシという別名もあります。
そして、英語圏ではソルガム、中国ではコーリャンと呼ばれ、世界中で栽培されています。
この「たかきび」は食用、飼料用、醸造用、工業用と色々な用途に使用されていますが、近年、健康食品としての「たかきび」に多くの人たちが注目するようになってきました。
その大きな理由のひとつとして挙げられるのは、「たかきび」の食感や見た目が挽き肉に似ているということです。
つまり、挽き肉の代わりに「たかきび」を使って料理を作る人たちが増えているというわけです。
たかきびの炊き方と食べ方
「たかきび」はイネ科モロコシ属の雑穀であり、白米と一緒に炊いて食べるのが通常の食べ方です。
ただし、「たかきび」は他の雑穀と比べると実が大きくて硬めであるため、圧力鍋を使って炊いたり、水やお湯に十分に浸けておいてから炊飯器や土鍋などで炊いた方が良いようです。
ご飯として食べる「たかきび」も美味しいですが、さらなる調理法もあります。
たかきびは挽き肉に似ている?
炊き上がった「たかきび」は、ふっくらした赤茶色をしていて弾力もあります。
そして、その外観や食感は挽き肉に良く似ています。
したがって、挽き肉の代用として「たかきび」を使えば、ヘルシーな挽き肉料理を作ることができるのです。
自然塩で塩分とミネラルを補い、植物油を加えれば、「たかきび」は挽き肉へと変身するのです。
たかきびはダイエットにも効果的?
「たかきび」のカロリーは肉の約5分の1です。
つまり、「たかきび」を利用すれば、通常の挽き肉料理のカロリーが5分の1に抑えられるというわけです。
例えば、市販のビーフハンバーグだと100g中の脂肪量は約36.5gですが、たかびきハンバーグだと100g中の脂肪量は約7.4gになります。
これは、ダイエットをしている人や健康志向の人、メタボ気味の人などには朗報ですね。
日常的に食べる挽き肉料理といえば、ミートソース、メンチカツ、ロールキャベツ、コロッケ、肉味噌、肉団子、肉じゃが、なすやピーマンの肉詰め、麻婆豆腐、春巻き、餃子、シュウマイなど色々ありますが、これらの料理が低カロリーメニューになれば、健康にとって非常に良いことは明白です。
メタボ気味のご主人に、こっそりと「たかきび」を使った挽き肉料理を出すというものアリですね。
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たかきびの栄養素と効能
基本的に雑穀は栄養価が高いものですが、もちろん「たかきび」もそうです。
その栄養素の量を白米と比べた場合
- ビタミンB群 3.45倍
- ビタミンE 28倍
- マグネシウム 7倍
- カルシウム 3.2倍
- 亜鉛 1.9倍
- マンガン 2倍
- 鉄 11.7倍
- 食物繊維 19.4倍
といった感じになります。
食物繊維やマグネシウム、鉄分を多く含む「たかきび」は、便秘や貧血の改善に効果的であり、キレイな肌を作ることにも役立ちます。
糖や脂肪をエネルギーに変えるために必要なビタミンB群も豊富に含まれており、元気で丈夫な身体を作るのにも効果的です。
さらに、必須アミノ酸もバランスよく含まれています。
このように、「たかきび」は非常に栄養豊かな健康食品というわけです。
たかきびの購入と販売店
「たかきび」はヤフーショッピングや楽天市場などのネット通販でも購入ができます。
国産の「たかきび」には岩手県産のものが多いようですね。
興味のある方はとりあえず試してみてはいかがでしょうか。