メタボリックシンドロームという言葉は
もうすでに日本語として通用していますね。
もちろんこれは英語であって
日本語では代謝症候群と訳されています。
間をとってメタボリック症候群とも呼ばれますが
現在ではメタボという短縮形で十分意味が通ります。
実際、ちょっと太っていると「メタボ体型だ!」なんて
言われたりしますからね。
ただ、「メタボ=太っていること」
と誤解している人も意外に多いみたいです。
メタボリックシンドロームはあくまでも病気なんです。
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満の人が
高血糖や高脂血症もしくは高血圧を合併している
状態のことを指します。
この状態だと動脈硬化を引き起こす可能性が高く
それによってさらに色々な病気を
発症する原因ともなるのです。
昔は肥満や高血圧などは
それぞれ独立した病気とされていましたが
実はこれらの病気が組み合わさることによって
さらに重大な病気を発症することが分かって来ました。
特に、内臓に脂肪が蓄積することによる肥満
つまり「内蔵脂肪型肥満」は
さらに重大な病気を発症する原因となります。
ですから、メタボリックシンドロームとは
けっこう危険な病気なのです。
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メタボリックシンドロームの診断
現在では会社や地域で行なわれる健康診断で
メタボリックシンドロームの検査もしています。
私も何度か経験していますが
お腹周りをメジャーで計測するというものです。
これは医療制度改革のひとつとして
2008年の4月から開始されています。
メタボリックシンドロームの検査を行なうためには
その診断基準が必要となります。
WHOやアメリカなどにも、その診断基準がありますが
実はメタボリックシンドロームの診断基準は
国や地域によって異なっています。
生活習慣や人種の違いなどによって
その診断基準に多少の違いがあって当然なのです。
日本では、2004年4月に発足した
メタボリックシンドローム診断基準検討委員会によって
その診断基準が決定されています。
健康診断において
メタボリックシンドロームの疑いありと診断されたら
直ちに生活習慣や食生活を改善すべきです。
結語
この「メタボリックシンドローム」という言葉は
2006年の流行語大賞に選ばれています。
これは、現在多くの人にこの言葉が浸透している
ひとつの要因であると思われます。
ただ、メタボリックシンドロームとは
単に太っているという意味ではありません。
これは病気であるということを認識しておくことが
非常に大切なことです。