マヌカハニーとは、ニュージーランドにのみ自生するマヌカの花から採取したハチミツのことです。
このマヌカハニーは、普通のハチミツよりも殺菌力が高く、非常に健康に良い食品として現在注目されています。
マヌカハニーには様々な効能がありますが、その効果はマヌカハニーに含まれている有効成分の量によって左右されます。
現在、その有効成分の量はいくつかの規格によって表示されていますが、その意味を正しく知っておくことがポイントです。
今回は、マヌカハニーの様々な効能と商品の規格についてのお話です。
マヌカハニーの効能
マヌカハニーには、他の一般的なハチミツにはない特別な抗菌性物質が含まれています。
この抗菌性物質は、2008年にドイツ・ドレスデン大学のトーマス・ヘレン教授によって発見され、食品メチルグリオキサール(MGO)と命名されました。
マヌカハニーが高い殺菌作用を持ち、健康の改善に効果をもたらすのは、この食品メチルグリオキサールがあるからです。
マヌカハニーには様々な効能がありますが、その代表的なものは以下に紹介しましょう。
胃腸疾患及び整腸作用の改善
マヌカハニーは、ピロリ菌や大腸菌を殺菌してくれます。
ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍の原因となる細菌ですが、マヌカハニーを継続的に摂取することで、このピロリ菌を殺菌・除去することが可能です。
さらに大腸菌などの腸内の悪玉菌にも作用するので、便秘や下痢などの改善にも役立ちます。
虫歯・歯周病の予防と口内炎の改善
マヌカハニーに含まれている糖分は、砂糖と比べて虫歯になりにくい性質があります。
さらに、マヌカハニーは虫歯や歯周病の原因となるミュータンス菌を殺菌してくれますので、虫歯や歯周病の予防に効果があります。
また、高い殺菌力と抗炎症作用を持つマヌカハニーは口内炎の改善にも役立ちます。
マヌカハニーを口内炎ができている部位に付けておくと口内炎は早く治りやすくなります。
抗炎症作用
元々ハチミツには抗炎症作用がありますが、マヌカハニーにはさらに強い抗炎症作用があります。
風邪で喉が痛い時や胃が荒れている時、そして肌に傷ができた時などに、マヌカハニーを摂取したり、直接患部に塗布することで、炎症を沈静化し、その症状を改善してくれます。
マヌカハニーの種類と選び方
現在販売されてるマヌカハニーには様々な商品があります。
ただ、たいていの商品にはUMF10+ とかMGO100+ といった表記があります。
これらの表記は、その商品に含まれている食品メチルグリオキサールの量を表しています。
つまり、これらの表記はその商品の品質を表す規格であるということです。
基本的にその数値が大きいほどマヌカハニーの効果も大きいということになります。
現在この規格には、UMF、NPA、MGOなどがあります。
UMF
UMFは一番最初に生まれた規格であり、その数値はその商品に含まれている抗菌活性成分が、同じ濃度のフェノール(消毒薬)と同じ抗菌作用を持つということを意味しています。
例えばUMF10+は、濃度10%のフェノールと同じ殺菌力を持っているということです。
一般的に病院で使用されているフェノールの濃度は5%くらいですので、UMF10+やUMF20+などのマヌカハニーはそれ以上に高い殺菌力を持っているわけです。
このUMF規格は、UMFはちみつ協会の会員メーカーだけが使用できます。
UMFでは、商品に表記された数値と実際の中身が同じものであるかを、市場で監視・管理しています。
そのため、UMFが表記されている商品は非常に品質が良いということになります。
NPA
NPAもUMFと同じ検査をするため、その数値の内容はUMFと同じ意味になります。
ただ、NPAは「UMFはちみつ協会」の会員メーカーでなくても表記できます。
そして、NPAはUMFのように市場での監視や品質検査は行なっていません。
したがって、品質の保証という面では、UMF表記のものよりも若干劣るかも知れません。
MGO
MGO規格は、マヌカハニー1kgに何mgの食品メチルグリオキサールが含まれているのかを表しています。
つまり、MGO100+のマヌカハニーであれば、1kgあたり100mgの食品メチルグリオキサールが含まれているということです。
この規格は、2008年に食品メチルグリオキサールが発見された後に出来たものであり、その検査方法はUMFよりも正確性が高いとされています。
ただし、このMGOはニュージーランドのマヌカ ヘルス社の登録商標であるため、基本的にはマヌカ ヘルス社の商品にしか使用されていません。
しかしながら、MGOはUMFと並んでニュージーランド政府の正式基準となっています。
したがって、マヌカヘルス社のマヌカハニーはかなり信頼できる商品であると言えそうです。
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健康の改善に効果のあるマヌカハニーは?
UMF規格とMGO規格とでは表記された数値の意味が違うため、どっちがより食品メチルグリオキサールを含んでいるのかが分かりにくいと思いますが、UMF10+とMGO250+が大体同等のようです。
実際の研究報告では、UMF10+のマヌカハニーで感染症の治癒が促進されたり、ピロリ菌や各種細菌が減少したり、免疫力が上がったりすることが判明しています。
つまり、健康の改善を目的とするのであれば、UMF10+以上もしくはMGO250+以上のものを使用した方が良いということですね。
マヌカハニーの価格と販売店
マヌカハニーは楽天市場やヤフーショッピングなどで購入できます。
実際には様々な商品がありますが、一番多いのはやはりマヌカヘルス社の商品ですね。
UMFやMGOの数値が高くなればなるほど、よりその効果が期待できますが、その分価格も高くなりますので、先ずはUMF10+やMGO250+あたりで試してみるのが良いかと思います。
マヌカハニーは赤ちゃんには食べさせてはダメ!
非常に健康効果の高いマヌカハニーですが、ひとつだけ注意しておくことがあります。
それは、1歳未満の乳児に与えてはいけないということです。
自然界にはポツリヌス菌という細菌がどこにでも存在しており、生のハチミツにはこのポツリヌス菌がまれに入り込むこともあります。
1歳以上になるとある程度の腸内細菌が存在するので、このポツリヌス菌が腸内で繁殖することはありませんが、まだ腸内細菌の少ない乳児の場合だと乳児ポツリヌス症を発症することがあります。
ですから、くれぐれも赤ちゃんにはマヌカハニーを食べさせないようにして下さい。