当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

うなぎの生態の謎とは?その産卵地と稚魚の生息地

土用の丑の日

土用の丑の日といえばうなぎですよね。

この時ばかりはうなぎを買って食べる方もおそらく多いのではないでしょうか。

でも、うなぎは値段が高いですから普段はあまり食べないですよね。

まあ、一般庶民にとってはうなぎは高嶺の花というわけです。

でも、どうしてうなぎって高いのでしょうか?

天然うなぎなら値段が高いのは何となく分かりますが、多少味が落ちるとされる養殖うなぎでもけっこうな値段がしますからね。

そもそも、養殖されているのであれば、大量に飼育すればもっと安くなりそうなものですよね。

実は、ここにはうなぎの不思議な生態が絡んでいます。

うなぎってけっこう謎の多い生物なんですよね。

うなぎは孵化させることが出来ない?

物の値段が高いというのは、その需要に対して供給量が少ないからですよね。

要するに、数が足りていないということ。

うなぎの場合もそういうことになります。

でも、うなぎって養殖されているはずですよね。

それならば、いくらでもうなぎを生産できそうなものですが・・・

実は、うなぎの場合にはひとつの大きな難点があるのです。

それは、うなぎは人工的に孵化させることがいまだに出来ないということです。

例えば、鶏に卵を産ませてヒヨコから親鳥にまで育て、そしてまた卵を産ませるということがうなぎの場合は不可能なのです。

うなぎ 稚魚

うなぎの養殖と生産量

うなぎの養殖場ではうなぎの卵を孵しているわけではありません。

海外からうなぎの稚魚を買ってきて、それを大きくなるまで飼育しているわけです。

成長したうなぎは食用として販売されますが、次のうなぎを育てるためには、また海外からうなぎの稚魚を買ってこなければなりません。

養殖所でうなぎは卵を産まないのか?という疑問も生まれそうですが

現在のところでは人工的にうなぎの産卵をさせる技術は残念ながらありません。

したがって、養殖うなぎの生産量は海外からの稚魚頼みということになるわけです。

うなぎ 生態

うなぎの稚魚の漁獲量と価格

うなぎを食べる国は日本だけではありません。

日本は中国や台湾、スペインなどからうなぎの稚魚を輸入しているようですが、ヨーロッパは主にスペインやアメリカから輸入しているようです。

現在アメリカではうなぎを食べる人は少ないようであり、アメリカはもっぱらうなぎの稚魚を捕獲しては海外に輸出しているようです。

うなぎの稚魚だって無限にいるわけではありません。

乱獲すれば次の年にはその数は減るでしょう。

数が減れば、うなぎの稚魚の価格は高騰します。

うなぎの稚魚の価格が値上がりすれば、スーパーなどで売っている養殖うなぎの値段も高騰することになります。

スポンサーリンク

うなぎの生態の謎

うなぎの生態に関しては昔から色々と研究されてきました。

とにかく、うなぎは何処で生まれてどうやって育つのかがよく分からない生き物だったのです。

特に問題となったのは、うなぎの体をよく調べてみても、その生殖器官が見当たらないということ。

そうなると、うなぎはどうやって生まれてくるのかが大きな謎になるわけです。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは「うなぎはミミズから発生する」なんて言っていますし、日本でも「山芋からうなぎができる」なんて伝承もあります。

「うなぎの体のぬめり成分から新しいうなぎが誕生する」なんて説もあったりします。

今から見れば何ともけったいな話ですが、当時は真剣に考えていたようですし、実際、近年になるまでうなぎの生態は謎に包まれたままだったのです。

そんなうなぎの生態の謎も現在ではかなり解明されつつあります。

うなぎ 生態

うなぎの生息地と産卵地

うなぎの成魚は川や湖などに生息しますが、うなぎの稚魚は遠く離れた海洋の深部に生息します。

アメリカやヨーロッパの川や湖、池などに生息するうなぎは、すべて大西洋の真ん中あたりのサルガッソ海の深部で生まれて育ちます。

また、日本や韓国、中国などにいるうなぎは、すべて太平洋の真ん中あたりのマリアナ海溝の深部で生まれて育ったものです。

海洋の深部で育ったうなぎの稚魚は、ある時期から陸地の方に向かって旅に出ます。

そして、数千キロの旅の後に川や湖に辿り着き、そこで成魚になるまで棲み続けるのです。

ここで人間に捕獲されれば、そのうなぎの一生は終わりです。

捕獲されずに成魚になったうなぎは、産卵の時期が近づくと再び海に向かいます。

そしてまた数千キロの旅をして海洋の深部へ行き、そこで産卵をしてその生涯を閉じるのです。

現在の研究ではこうした見解となっていますが、まだ、すべてが解明されているわけではないようです。

うなぎ 生態 謎

最後に・・・

このように、うなぎの生態には非常に謎が多く、うなぎが貴重な生物であることが分かったはず。

その貴重さゆえに値段も高いということですね。

この先研究が進んでうなぎの人工孵化ができるようになれば、うなぎの値段も安くなるかも知れません。

それまでは、うなぎはたまにしか食べられない高級な食材ということになりますが・・・

まあ、土用の丑の日くらいはちょっと贅沢をして、うなぎの蒲焼を食べるのもイイんじゃないでしょうか。

 

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました